『王子と鴉』9話

    • ふぁきあ、『王子と鴉』の本を読もうとする。エデルとの接触

図書の者:また来たのかね、あの本を読みに。

『王子と鴉』の「あの本」はふぁきあの手元にはなく、図書の者(古本屋)にある。図書の者はふぁきあが「あの本」を読むことを咎めない。
仮説:『王子と鴉』には、「ドロッセルマイヤーが死んだ時点で絶筆(王子と鴉の戦いの途中まで?)した《市販本》」と、「今もまだ描き続けられている、金冠町の物語を記述する《原本》」と、「『王子と鴉』絶筆後、物語から鴉が飛び出し、それを王子が追いかけて封印して以降を記述した《あの本》」が存在し、《あの本》は複数のバージョンが存在する可能性。
金冠町では、「読み手」が「物語」を「読む」ことで、物語の人物やできごとが町に表れてしまう可能性。→ジゼルや、騎士も、誰かが読んだ本から現れた。

ふぁきあ:俺が一体何を恐れる必要がある。くだらん。王子とカラス。ここに書かれているのは、みゅうとの物語。すべての弱いものを守ろうとして自分を傷つけ、心臓まで失う王子の運命。

この本には、「心を失う王子」まで書かれている。

エデル:運命を受け入れる者に幸いあれ。
運命に逆らう者に、栄光あれ。
ふぁきあ:お前は……。
エデル:お話は続いている。
お話は生きている。
(真っ二つになる騎士の挿絵)
それだけだ。……う。これが、俺の運命だというのか。
エデル:あ……。かわいそうなのはるぅ?みゅうと?あひる?それとも?
(エデル回収。人形の糸が……)

仮説:ふぁきあは『王子と鴉』の物語を、騎士の死以降読み進められていない可能性。
エデルはふぁきあと接触したことにより回収された。